ナルコレプシーについて

なるこ会HPより

(1) 症状

ナルコレプシーは「居眠り病」といわれるようにその最も目立つ症状は、時と場所に関係なく居眠りを一日に何回も繰り返えすことです。

次に、大喜びしたり「やった!」「しめた!」と得意になったときなど喜怒哀楽の感情の激しいとき急に顔や首、手足の力がかくんと抜けるという症状があり、この間意識は正常で周囲の話が理解できます。

この2つの症状が確実にあって何ヶ月も毎日続いていればナルコレプシーの疑いが十分にあります。

他の症状としては、寝入り際に鮮明な怖い夢を見たり体を動かそうとしても動かせないいわゆる金縛りにあう、日中に居眠りをする反面、夜間に熟睡できない等の障害があります。

なお、これらの症状はすべてが同一時期に発症するのではなく時間をおいて発症するのが普通です。

(2) 病気のメカニズム

ナルコレプシーの症状は、次の2つの病態生理に起因しています。

ア.睡眠・覚醒リズムの乱れ(睡眠の多相化)  ⇒ 日中繰り返す過剰な眠気
イ.レム睡眠が不適当な時間に起きる      ⇒ 情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠発作、睡眠麻痺

なぜこのような組み合わせになるのかとか、さらにその原因は、まだ十分明らかになっていません。

(3) 有病率

日本人のナルコレプシーの有病率は1万人当たり16人~18人という研究報告があります。この数値の開きは調査対象地域や対象年齢層の違い、調査年の相違などによるものと考えられ、一般的には約600人に1人とみられます。

ナルコレプシーはすべての人種において発病が見られますが、日本人の有病率は世界で最も高く、最も低いのはイスラエル(ユダヤ人)であることが知られており、欧米では1万人に2~4人(4000人に1人)といわれています。男女の有病率の差はないと考えられていますが、病院で治療を受けている患者では男性の比率が高くなっています。この理由は男性の方が女性より会社勤務など社会的に活動しているため自分でも困りまた、周囲から指摘をうけることが多いためと考えられます。

(4) 発症年齢別

発症年齢は、10代から20代前半に集中しており、特に14~16歳にピークがあります。

発症年齢図

(5) 治療

根治的治療方法はありませんが、対症的療法でかなりよくなります。治療は薬により症状を軽減するとともに、生活習慣を改善することが必要です。睡眠表をきちんとつけることにより自分の睡眠生活が理解できるようになります。薬物療法により、夜の眠りを安定させ、さらに精神賦活剤を朝と昼に服用することにより、日中の居眠りをほとんどなくすことが出来ます。これらによって通常の社会生活が可能になります。根気良く治療を続けることが必要です。長い年月が経つと症状がかなり軽くなり、薬の量を減らすことが出来るようになる場合が多いのです。それまでは薬で症状の改善を維持することにより、通常の社会生活を続けることが出来ます。

ナルコレプシーについて

夜間に十分な睡眠がとれているにもかかわらず、日中に耐えがたい眠気を感じ眠り込んでしまう病気です。日本人では600人に1人いるといわれ、10代半ばから日中の眠気を自覚することが多いです。笑ったり喜んだり驚いたときなどに、膝や首、まぶたなどの筋肉の緊張が突然消失したり(情動脱力発作)、寝入りばなに鮮明で生々しい夢をみたり(入眠時幻覚)、金縛り体験を繰り返すなどの特徴があります。ナルコレプシーの原因の一つとして、オレキシンという覚醒を維持する脳内物質が低下していることがわかっています。

覚醒を促すお薬の治療により眠気や情動脱力発作は軽減しますが、この病気を適切に診断できる医師や医療機関が少ないため、ナルコレプシーの診断が確定するまでに長い時間がかかってしまうことが多いです。そのため、患者様は強い眠気や情動脱力発作に長期間悩まされ、学業や仕事などで大きな支障を来しやすいです。診断には、1泊2日で入院した上で精密な検査(終夜睡眠ポリグラフ検査と反復睡眠潜時検査)が必要ですので、検査については関連病院をご紹介いたします。

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