自律訓練法について

1.自律訓練法とは

もともと催眠療法から発展し、医療技術の1つとして開発されたもので、一種の自己催眠法と考えられています。注意を集中し、自己暗示を練習することにより生体機能の調整を行い、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態へと変換できるように訓練を進めるセルフ・コントロール法です。自律訓練法をマスターすればストレスと上手に付き合え、健康増進にも役立ちます。

2.いつでも、どこでも、だれでも

技術がやさしく、場所や状況の制約がなく、自分ひとりで実施できます。普通1日2~3回、1回3~5分間練習し、1つの公式が十分にできるようになってから次に進みます。人によって異なりますが、3ヶ月から6ヶ月でマスターできます。また、ストレス解消法として活用する際は、重感、温感練習で十分です。

3.適応症と自律訓練法の効果と生じる変化

3.1.適応症

自律神経失調症や緊張性頭痛などの神経系の障害、睡眠障害、過換気症候群や不安・緊張・動悸、月経前緊張症や更年期障害があります。 他にも胃炎や高血圧などの心身症が適応症になります。

3.2.効果

・蓄積された疲労の回復
・気持ちが落ち着いて穏やかになる、 イライラしない
・自己統制が出来、衝動行動が減る
・能率が上がる
・身体的な痛みや精神的な苦痛が緩和される
・内省力がつき、自己向上性が増す

3.3.自律訓練法標準練習によって生じる生理的変化

a.脳波 α波の増加
b.骨格筋筋電位  低下
c.体温 中枢(直腸)温の低下、体表温の上昇
d.皮膚血流量 増加
e.胃血流量 減少(第1公式)、増加(第5公式)
f.血圧 低下
g.心拍数 減少
h.呼吸 呼吸数減少、呼気時間の延長
g.眼圧 低下
h.疼痛閾値 上昇
i. ホルモン 血中甲状腺ホルモン増加、成長ホルモン増加、
乳汁分泌ホルモン減少、副腎皮質ホルモン減少

4.言語公式の紹介

◎背景公式・・・「気持ちがとても落ち着いている」(安静練習)
◎第一公式・・・「両手、両足が重たい」(重感練習)
◎第二公式・・・「両手、両足が温かい」(温感練習)
◎第三公式・・・「心臓が静かに規則正しく打っている」(心臓調整練習)
◎第四公式・・・「自然に楽に息をしている」(呼吸調整練習)
◎第五公式・・・「お腹が温かい」(腹部温感練習)
◎第六公式・・・「額が気持ちよく涼しい」(額部涼感練習)
以上の標準公式でも、まず基本となる第一公式から第三公式を3週間かけてマスターしましょう。

当院では専門の心理士が担当し、ご指導いたします。

Copyright(c) 2013 小田井メンタルクリニック All Rights Reserved.