カウンセリングについて

カウンセリングとは

カウンセリングとは

 カウンセリングは症状の除去も一つの目標としますが、患者さんご自身が悩みを背負いながらも何とかやっていけるような人格の変容を主な目標とするものです。人格の変容は、意識的・無意識的に患者さんご自身が何をどう思っているか、感じているか、考えるかを知り、患者さんの持つ自己治癒力や行動や考え方を変えていく力、日常生活を送る力を引き出すことでもたらされると考えられます。

 カウンセリングではカウンセラーが患者さんの人格を変えたり、問題や症状を解決するのではありません。患者さんが主体的に生き方を模索し、人格の変容を目指す過程を支援させていただくものです。

支援の仕方はカウンセラーが患者さんのお話を十分に聴かせていただき、共感的に理解することが基本となります。しかし、ただお話を聴かせていただくのではありません。患者さん個々に合わせてカウンセラーがさまざまな方法で対応させていただきます。例えば、カウンセラーから患者さんにとって重要と思われる点について話し合い、患者さんご自身の力で気づき(自己洞察)を得ていただくこともあります(表現的精神療法)。また、聴かせていただいた患者さんのお考えや気持ちを支持しつつ、肯定的に評価できるところをみつけていくこともあります。患者さんの生き方を尊重しつつ、カウンセラーから新たな視点や行動の仕方をアドバイスさせていただいたりもします(支持的精神療法)。

※かかる時間や回数、効果などには個人差があります。

※カウンセリングの詳細についてはお問い合わせ下さい。

カウンセリング予約料金  1,000円

時間

カウンセリングの基本の時間は1回30~40分です。頻度は毎週1回~4週間に1回などです。担当カウンセラーを決めて、毎回同じ曜日と時間にて完全予約制で行います。

カウンセリングの理論・方法 心理検査の説明

主にこころの内面に焦点を当てる考え方
精神分析

 症状を自分では認めにくい不安や欲望に対する防衛の結果として考えます。カウンセラーと話し合う中で徐々に抑えられてきた感情の表出をし、感情の解放を目指します。不安や欲望だけでなく、好ましい感情や愛情もうまく活かすことができずに症状となっている場合も考えられます。こうして抑えられて隠されてきた感情や考えに気づき(洞察)、他者や自分に対してより開かれて柔軟な態度が取れるようになることを目指します。

また、こころの在り様は親子関係などの対人関係の影響でも変わってきます。現実の対人関係だけでなく、こころの中の無意識的な対人関係(対象関係)の影響が大きいと考えられます。対人関係の中での自分自身の在り方の見直しや修正などを目指します。

夢分析

潜在意識や無意識が現れる夢を題材にこころの在り方などを考えていきます。夢占いと違うのは、夢を見た人が無意識に夢の意味を知っていると考えるところです。患者さんが夢から連想された記憶や感情、考えなどを元に話し合うことで、気づきをもたらそうという方法です。

主に行動や考え方などに焦点を当てる考え方
行動療法

不適応行動や不安を学習された結果として考えます。どの行動が問題となっているのか、それをどのような行動に変えたら問題が改善されるのかなど、行動のパターンを変えていくことで治療をしていこうという方法です。患者さんの行動について話し合い、どのような状況でどのようなことを考え、どのような反応をしているかといったパターンを分析し、段階的に不安に慣れていくことや新たな行動の仕方を学習していきます。恐怖症や強迫症に有効だといわれています。

認知療法

認知療法とは、人の気分や行動がものの考え方や受け取り方(認知)の影響を受けることから、認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした精神療法です。

人は何か困ったことにぶつかったときに「こころの問題」をかかえてしまいます。

「こころの問題」を治療するにはいろいろな方法があります。
認知療法は、うつ病の治療法として始まりました。
その後はさまざまな「こころの問題」の治療に用いられており、不安、いらいら、怒りなどの感情の問題、対人関係の問題などに活用されています。

認知療法は、患者さんと治療者の共同作業で進められますので、患者さんご自身が治療に参加することが大切です。
治療の中で少しずつご自分の「こころの問題」に対処できるよう取り組んでいきます。

認知療法の考え方は?

たとえば今、あなたはのどが乾いていて、そこに半分の水が入ったコップを差し出されたとします。
このようなとき、どのような考えがあなたの頭に浮かびますか?

「やったー、水が飲める」                (よろこび)
「なんだ、たったこれだけか」              (怒り、落胆)
「これを飲んでおなかが痛くなったらどうしよう?」  (恐怖、不安)

このように同じできごとをみるにも、それをどのようにとらえ、考えるかでその時の感じ方はずいぶん違ってきます。
認知療法は、このような「ものの見方」に着目し、気分を軽くすることを目指します。

認知療法のすすめ方

「現実の受け取り方」や「ものの見方」(認知)を検討し、必要があればそれを修正し、気分を改善させるのが認知療法の目標です。

認知には、ある場面で瞬間的に、自然に浮かんでくる考えやイメージがあり、それを「自動思考」とよんでいます。
今、このリーフレットを読みながら、「何が書いてあるのかさっぱり分からない」も自動思考ですし、「これならできそうだ」と考えるのも自動思考です。
あなたの自動思考はどんなものでしたか?

「そんなことできないに違いない」とか「絶対に無理だ」など、極端な考えが頭に浮かびませんでしたか?
最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ自動思考を上手につかまえられるよう練習していきます。
そして、その自動思考を一緒に検討し、新しい考え方やものの見方を考えます。
できることから少しずつ初めていきましょう。

ストレスがたまってうつ的になっている時は、偏った考えを持ちやすくなりますが、

ここで問題にしているのは「あなた」ではなくて、あなたの「考え方」なので、あなたが悪いわけではありません。

認知療法は、あなた自身が生活の中で生かしてこそ身についていきます。
新しい考え方、ものの見方を身につけることで、ストレスを軽くし、自分自身で再発を予防することも認知療法の目標のひとつです。

認知療法のすすめ方

認知療法の7つのステップ

  1. あなたが困っていること、あなたが解決したい問題をはっきりさせましょう。
  2. どういう場面でその問題が起こるのか調べてみましょう。
  3. その場面で見られるあなたの感情や行動、そしてあなたの思考(ものの見方)について調べてみましょう。
  4. あなたの思考(ものの見方)があなたの感情や行動にどのように影響しているか調べてみましょう。
  5. あなたの思考(ものの見方)が適切かどうか、あなたの役に立っているかどうか調べてみましょう。
  6. 同じ場面で別の思考(ものの見方)ができないかどうか調べてみましょう。
  7. 別の思考(ものの見方)を実行してみましょう。
認知行動療法

認知療法と行動療法を合わせたものですが、認知療法と同じものを指すことも多いです。認知技法、行動技法を併用し、認知の歪みを修正することによって気分(感情)や症状の変容に共同的に取り組んでいくものです。

身体感覚に焦点を当てる考え方
催眠療法

実はだれでも今までに何度も、無意識のうちに自己催眠に入っているはずなのです。催眠療法とは精神分析の理論と技法に催眠法の理論と技法を結びつけることによって標準型の精神分析でみられる多くの時間と労力を節約して、これを簡便に実用化した方法です。 日常生活の中で空想にふけったり、興味深いTVや講義、宗教の儀式、コンサートなどでは似た状態になります。催眠とは注意集中と一連の暗示操作により導くことができる 心理-生理学的に特有な体制で、その特有な意識状態を催眠性トランスと呼びます。 この状態では被暗示性が亢進しているので感覚、知覚、運動、記憶、思考、感情などが覚醒時とは違った特異な形で現れます。

催眠術は誰にでも簡単に習得できますが、無節操な人が催眠で他人を操ろうとしても、被験者は意識と無意識の両面から検閲されるため、受け入れられるものだけしか遂行されません。治療として用いられる催眠療法とは催眠状態の意識化で行う治療法で
①動機づけ(催眠についての不安の除去)
②心身の弛緩
③一定のものへの注意集中(眼前の光やメトロノームの音)が必要です。
70-95%の人が催眠に入りますが、特に子供やヒステリー傾向の強い方は催眠感受性が高く、年齢が進むにつれて感受性が低くなります。催眠分析者のミルトン・エリクソンのような催眠自由連想法、夢の誘導、映画法、自動書字、年齢退行、人工的葛藤の誘導などの治療を行えば、催眠中には抑圧がゆるめられているため比較的簡単に無意識的な内容を表出させ自己洞察へと導きやすくなり、一部の症状には有効ですが、大変な労力が要ります。というのは、催眠下でも意識(自己検閲)が働くため、簡単な指示では全く症状の改善には至りませんし、至ったように感じられるとしたら、それは一過性のものでしょう。 多くの場合、被験者が得られるのは自我の退行、抑圧の変化がみられ、リラクセーションと安心感と生理学的にはトロホトローピックな状態(生体のバランス正常化機能)がみられます。 催眠療法では営利目的のために宣伝しているような病状(うつ病、対人恐怖、パニック、赤面恐怖が軽快、その他なんでもあり)を劇的に変えるということはできませんし、催眠療法の適用外の方も多くみられます。 ドイツ人のシュルツは自己催眠の精神生理学的メカニズムについてフォクトの自己催眠の研究に刺激され検討して、精神生理学的本質は筋肉と血管の弛緩であることをつきとめ自律訓練法を創唱しました。

自律訓練

自己催眠の一種です。リラックスした状態で起きると考えられている腕や足の重さ・温かさなどの身体感覚を患者さん自らが感じ取れるように訓練し、リラックスした状態を学習していきます。パニック障害、肩こり、頭痛などに有効といわれています。
(別ページに詳細があります)

子どもさんの治療法
プレイセラピー

子どもにとっての遊びは、子供の成長を促し、問題解決も促進し、ストレスを減少させると考えられています。治療的な遊びにするためには、ただ遊ぶのではなく、遊びの意図がどんなものであろうとその遊びに共感し、見守る大人が必要となります。プレイセラピーではカウンセラーに見守られて遊ぶことで遊びが展開し、子どもの成長を促進します。

集団の力を用いた治療法
集団療法

カウンセラーと患者さんで構成された少人数の集団の中で、社会的な対人関係の質を高めたり、他者の中での自分の在り方を理解することで治療的な変化を得ることを目的とするものです。

1対1のカウンセリングや診察では得られない、集団全体の一体感や二者関係、三者関係などさまざまな対人関係を体験できると考えられます。例えば年齢の違いは親子、きょうだいの疑似的な体験になることもあります。こうした体験の中で対人関係の困難からの解放や修正の機会が持てると考えられます。

他の患者さんと接することで自分一人だけが苦しんでいるのではないと気づいたり、困っていることへ対処するヒントを得るなど、分かち合いや支え合いの体験から社会性、対人関係の改善等が得られると考えられます。引きこもり、被虐待児、うつ病、人格障害、うつ状態や病名ではありませんがアダルト・チルドレンの方が適応となります。

心理検査(3割負担の場合)
YG法(240円)

簡単な質問に答える検査です。性格傾向を調べます。大人用と子ども用があります。

TEG(240円)

簡単な質問に答える検査です。対人関係の癖を調べます。

WAIS・WISC(1,350円)

質問を聴いて答えていただいたり、目で見て手作業をしていただく事で、得意・不得意を調べる検査です。
WAISは大人用で、WISCは子供用です。自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)の判別にも使えます。少し時間がかかります。

ロールシャッハ・テスト(1,350円)

絵を見て答えていただく検査です。ものの見方や適応の仕方などの性格傾向を調べます。少し時間がかかります。

SCT(840円)

文章を書いて答えていただく検査です。自分自身や家族などについて思うことを調べます。大人用と子ども用があります。

PFスタディ(840円)

絵を見て答えを記入していただく検査です。困った際に出る反応の癖を調べます。大人用と子ども用があります。

描画テスト・描画療法(バウムテスト・風景構成法・家族画・HTP)(840円)

絵を描いていただき、絵の内容を見たり、話し合うことからこころの様子を推測します。
絵の技量をみるものではありません。
バウムテストは実のなる木を描きます。
風景構成法は枠内に決まったアイテムを順番に描きます。
家族画は家族、HTPは家と木と人を描きます。

ベンダーゲシュタルト(840円)

図形を模写していただく検査です。目と手が対応できるかどうか調べます。

長谷川式簡易知能評価スケール・MMSE (無料)

認知症について調べることができます。長谷川式はいくつかの質問をさせていただく比較的簡易なものです。MMSEはより詳しく調べます。

ソンディ・テスト

写真を見て答えていただく検査です。性格傾向を調べます。

MMPI(840円)

566問の質問に答えていただき、現状の精神状態を把握するものです。少し時間がかかります。

LSAS-J(240円)

幾つかの場面について恐怖を感じるか・回避したいかを回答していただく検査です。
社会場面における不安・恐怖の程度を調べます。

AQ、児童用AQ

自閉症傾向の程度を調べることができます。

PARS-TR改訂版

PDD(広汎性発達障害)の特性を調べることができます。

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